2008/08/08

vol.4 都市の境界線を見る?

 

 僕や周りのビデオアーティストにとって、まずビデオが面白いと思ったのは、他のアート作品に比べて、複製して安く送ることができるってことでした。2001年くらいからそうやっていろんな海外グループやアーティストとビデオのやりとりをしてきた中で、ネットワークが出来てきたのですが、カルロ・サンソーロさんもその中で出会ったアーティスト。作品を最初に観た事から、欧米ともアジアとも全く違ったテイストの作品に驚いて、かねてから日本に呼んでみたいなと思っていたのですが、今回それが実現できました。
 電子音楽の作曲も手がけるカルロさん、来日中も始終、都市の音が気になっていました。電車の中のアナウンスや、レストランやお店でのBGMなど、何度もこの音楽は何?何を言っているの、と聞かれました。早速録音した音楽が新作ビデオ作品のサウンドトラックになったそうです!
La Isle(ラ・アエル) 

2008/08/07

vol.3 面白い建築は、考えをうながす場!



2008年8月7日
第3回のゲスト、岸健太さんとは2008年3月に横浜創造界隈ZAIMで行った「映像/都市」というパネルトークにお呼びしたのがきっかけでその時僕がVCTで行っている「不定義な境界線-Undefined Boundary-」というプロジェクトを気に留めてくださって、シンガポールでのCDN(クライシス・デザイン・ネットワーク)のシンポジウムに今度は瀧を呼んでいただきました。

今回CDNには発起人の岸さんとThomas Kongさん、Suresh Sethiさん(南洋工科大NTU助教授)、Jeffry Hoさん(Singapore Polytechnic デザイン学部長)、Bobby Wongさん(シンガポール国立大学建築学部助教授)、Faris Akbar Hajamaideenさん(Singapore Polytechnicデザイン学部講師)、日本からは芹沢高志さん(P3 art and environment)、川崎幸臣さん(NEC コーポレートデザイン部)と瀧が参加しまし、クライシス=危機をテーマに様々な角度から議論がなされました。まだこのプロジェクトははじまったばかりなので、関心のある方は是非次の展開を一緒に参加してみてみませんか?

写真:シンガポールの街で見かけたドリアン屋さん(中)、CDNシンポジウムの食事時間の様子(下)

2008/07/18

vol2 音楽でトレースする現在・過去

2008年7月17日
寒川晶子さんは、以前にアップルストア銀座で行われたイベント「bw4/bicameral world vol.4」でゲストでお呼びし、自分のビデオスクラッチとピアノの演奏による競演をしました。その時は作曲を渡辺裕紀子さんと、和楽器の笙を中村容子さんにお願いして、ビデオとピアノと笙による都市のための一曲ができました。
音楽は映像にとっても重要な要素なので常から音のことを気にして、勉強している自分ですが、寒川さんのソロの演奏を見たとき、凍りつきましたね。2008年1月に寒川さんはトーキョーワンダーサイト本郷にてソロコンサートを行い、アナロジックさんらとのコラボレーションをされていました。というわけで、気になる音楽家の一人として今回はゲストに招きいろいろお伺いました。

寒川さんのCD情報

2008/07/03

Radio Upstreaming vol.1阿部修也さんを迎えて①

2008年7月3日
ゲストの阿部修也さんは、僕が学生の頃の機械工作を教えてくださった先生でもあります。当時機械工作の何も知らない僕が、ビデオの信号分配機を作って、アナログでビデオスイッチャーを作ろうとしていた自分に、じっくりその基礎を教えて頂き、時に厳しく怒られたこともありました!
その後もちらほらお宅にお邪魔して、真空管アンプなどのコレクションを見せていただいたりしたものです。
阿部さんがトークの中でお話されている内田秀男さんというのはナム・ジュンパイクと阿部さんを引き合わせた方です。残念ながら既に他界されておりますが、奥さんが秋葉原のラジオセンターで内田ラジオアマチュアショールームを引き継いで経営していらっしゃいます。
今回は大江君と共同で行っているドキュメンタリーのプロジェクトも兼ねて、秋葉原の国際ラジオさんの協力を得てインタビューを録り、ポートレート(上)を内田ラジオアマチュアショールームさんで撮影させてもらいました。ありがとうございました。

2008/07/02

レディオ・アップストリーミング 番組開始に際して

 「そういえば、自分は昔からこういうことをやってみたかったんだよねー」ってこと皆さんもありませんか?僕は何故かラジオをやってみたいって予てから思っており、いろんな周りの人にそれを言い続けていたところ、bicameral worldを支援してくださっている深水社さんの方から「瀧さんのラジオっていつやるんですか?」とお話いただいて、「今です!」というノリでとんとん拍子で決まった番組です。

ただ単にたわいないお話を聞かせても何なので、時代の潮流にあえて逆らって、物を真剣に感じたり・考えたりする試みを音声を通じてやってみたいという思いから、遡行=UPSTREAMINGというアイデアが浮かびました。もちろんインターネットラジオのSTREAMINGということも関係していますし、一方的にオーディエンスが聴くだけではなく、反応も頂ければはじめてDOWNSTREAMINGだけでなくなりますので、皆さんどしどし反響を頂きたいと思います!

アシスタントの大江直哉君はRhizome TVというユニットに参加しており、ここ数年いっしょに活動していて、アシスタントというより相方に近い若きビデオアーティストです。僕自身はけっこう面倒くさがりなので、いろいろフォローしてもらったり、アイデアを推し進めたりなど様々な場面で助かっています。今回もラジオの収録の様々な部分をお手伝いしてもらっています。

2008/04/11

カナダのImages Festivalにてビデオ・パフォーマンス

The Conversation, a.k.a. Everything is Everything
Tasman Richardson & Kentaro Taki

カナダのトロントで開催されているImages Festivalにて、瀧健太郎とタスマン・リチャードソンのビデオパフォーマンスがありました。初の海外パフォーマンスで緊張度120%!!!!

(上記写真はお客さんで来てくださったShannon the Movie Moxieのレビューサイトより引用してます。)

2008/01/02

寒川晶子さんのソロコンサートをビデオ・インスタレーション化

2008年Apple Storeでのイベントや、横浜創造界隈ZAIMでのパフォーマンスで共演させていただいた寒川晶子さんのソロコンサートにビデオ担当として参加します。

EXPERIMENTAL SOUND & ART FESTIVAL
On Site Lab Emerging Artist Support Program Music 2008 音楽企画公募
『虚像になるとき』 
1月21日(水)19:00
at トーキョーワンダーサイト本郷
entrance fee:2000yen

『虚像になるとき』コンサートノートより
この公演では、日常に存在する様々な複製品に宿る命に着目し、個人が体験する小さな世界を「ピアノソロ演奏会」という空間で展開してゆきます。
公演中に起こる出来事は、虚像という架空の姿(ファンタジー)を描きながら、
更にそれらが複製されてゆきます。また、本公演の為の広告デザインは、子供の心とおもちゃの世界の間につながるはしごのような存在を意味しており、子供の 夢の世界を公演のみならず広告上でも表現しました。また、その広告における匿名性の高さは、同時にウェブ社会に存在する日常と現実が鏡となって映る事も意 図しています。子供心とおもちゃの世界が創り出すファンタジーと、現代社会への問題意識が常に同居した一風変わった演奏会です。

*公演について本公演は、企画者に加え、 一人のヴィデオアーティスト、一人の作曲家に全空間・楽曲を委嘱するという形で行われます。公演中、映像技術によって複製されるステージは、一つの核から 物事を同時多発的に発生させる事が可能な一種の装置として機能し、音楽と共に虚構の世界を創り上げます。本公演中には、ご来場のお客様に会場内を移動して 戴き、映像技術による「虚像」のいる部屋と生演奏の部屋の両方を体験して戴きます。

「演奏会」そのものの創造性はもちろん、現代美術、現代音楽の各専門分野に対する総合的かつ新しい試みとしての本公演に是非足をお運び戴きたく存じます。

公演参加アーチスト(ヴィデオ作家 瀧健太郎、委嘱作曲家 渡辺裕紀子 、企画者・ピアノ演奏者 寒川晶子

協力: 株式会社エポック社  
後援: ゼノンコンサルティング株式会社 

2007/03/20

Giftlabにてアーティストトーク

3月31日(土) 20:00- [ON AIR vol.2] 
恵比寿にあるGIFT LABにて、DVDレーベルAMKY主催のイベントトークに参加します。2月24日から同店では、飯村隆彦関連のDVDや作品といっしょに瀧健太郎「Unstable People」をエコモニター(写真)にて視聴+販売しております。エコモニターは不要なノートパソコンのモニターに木製フレームをつけて展示するものです。絵画の額装同様に、映像作品にもそれにあったフレームを、というアイデアの下に制作されました。

同トークイベントは2月25日に飯村隆彦氏を、4月14日に印牧和美さんをゲストに迎えます。

2007/03/02

横浜ZAIMでインスタレーション+上映

3月24日(土)-4月1日(日) 11:00-19:00 [金・土は21:00まで] 
ヴィデオ作家河合政之とコーディネーター有岡由子とともにAKTとして入居している横浜創造界隈ZAIMにてフェスティバルがはじまりました。

インスタレーション「Bild:Muell #2」と上映作品「Living in the Box」(ダンサー:伊達麻衣子 オペレーター:大江直哉 エフェクト:高澤大人)の上映を行っております。詳しくはAKTのWEBサイトをご覧下さい。

2007/02/20

Takiscopeウェブサイトに動画が続々!!

"Bild:Muellビルト:ミュル"(2006 5min インスタレーション記録)
横浜ポートサイドギャラリーでの展覧会の記録。次回は3月末にZAIM横浜でも展示予定。
"Outscope Video Performance "(2006 5min ヴィデオパフォーマンス記録)
小川聡一郎とのコラボレーション/デジタル+アナログのビデオバトル!!
"War on TV"(1999 5min ヴィデオアート)
初期ヴィデオコラージュ作品。テーマをイメージ上の「戦争」と「平和」に絞ってで貼りあわされたザッピング状況論。
"Stolen Air "(1998 5min ヴィデオアート)
初期のヴィデオコラージュ作品。テレビから剽窃した映像クリップが音楽を奏でます。

2007/01/30

ムサビ映像学科展「リメルト」に参加!

サ ウンドアート、身体表現、インスタレーション、映画などジャンル縦横無尽の展示会! 武蔵野美術大学映像学科のメディアアートコース(担当:クリストフ・シャルル)の有志による学外展! オープニングイベントでは講師陣や各分野で活躍する当学科のOB達が集結! これまでのムサビ映像科メディアアートの歴史の大総括となる一大イベント! 新しい情報発信都市・横浜で現代アートのカオスを再融解す!

日時:2007年2月17日(土)~2月25日(日)
時間:11:00~19:00(最終日16:00閉場)
料金:無料  場所:横浜・ZAIM3Fフロア( http://za-im.jp/php/ )
主催:武蔵野美術大学映像学科メディアート専攻
協力 : CLD株式会社/ 株式会社BEC/ SGE エス・ジーエンジニアリング株式会社/ AKT
リメルト: http://www.remelt.goin.to

展示出展者:
中嶋興 Nakajima Ko / 渡邉寿岳 Watanabe Yasutaka / 赤松ネロ Akamatsu Nero / 四十杏里 Yoto Anri / 三輪彩子 Miwa Ayako / 富澤たかみ Takami TOMIZAWA / ウ・ヒテック U Hi Taek / 津野真理子 Tsuno Mariko / 出雲美智子 Michiko IZUMO / 松尾奈穂子 Nahoko MATSUO / DJぷりぷり DJ PuriPuri / 今井翔一 IMAI Shoichi / 木村亮介 KIMURA R yosuke / 小磯里沙 Koiso Lisa / 先田奈美 SAKITA Nami / 下川龍一 Ryuichi SHIMOKAWA / 蝶野幸彦 CHONO Yukihiko / 門田文孝 MONDEN Fumitaka / 山本翔 YAMAMOTO Sho / 河浦遊 KAWAURA Yu / 鈴木ヒラク Hiraku SUZUKI / 長谷川宝子 HASEGAWA Takako / 岩井主税 Iwai Chikara / 佐藤香織 Kaori SATO / 三澤真也 Shinya MISAWA / 守田幻蝶 Gencho MORITA / 野口泉 Izumi NOGUCHI
(瀧健太郎は17日13:00-ライブパフォーマンス)

2006/11/20

パリのDVDレーベルよりコンピレーション

パリのインディペンデントのDVDレーベルLowaveからをリリースされた「city2city」に「交換可能都市」(2002-2004)が収録されました。
都市を巡るヴィデオアートを集めて、ヴィデオと都市を巡る様々なアプローチを楽しんでいただけるかと思います。

他にはVCT主催の「ビデオアートチャンネル」や「テレピデミク展」などのイベントに参加してくれたウルリッヒ・フィッシャーやノーズ・チャン、オーギュスタン・ジメルなど9カ国10人のアーティストが参加しています。

サイトより購入が可能です。PALとNTSCのダブルディスクで25ユーロ!

Lowaveのサイト

2006/09/20

「虚構の砦」上映

10月13日(金)
山形ドキュメンタリーフェスティバルin東京の一環として、御茶ノ水のアテネフランセで作品を上映します。
16:50- 「虚構の砦」を含む、シンガポール、タイのアーティストの作品
19:00- VCT+瀧選出の作品、アフリカ、オーストリア、日本+シンガポールの作品

「虚構の砦」(2004/32分)は、昨年の山形ドキュメンタリー映画祭、「アジア千波万派」部門入選、ドイツのボーフムビデオフェスティバル企画者賞を 受賞したメディア論的な映像作品です。あまり上映される機会が少ないので、映画館での上映をお見逃しなく。 山形in東京WEBサイト

2006/09/01

"Bild:Muel"ビデオインスタレーション

「河合政之、瀧健太郎 メランコリック・ユートピア展」の一環として、ヴィデオ・インスタレーションの展示をしました。今回は、通常のスクリーンではなく、立体物にサンプリング された画像をコンピューターソフトによるランダムに投影し、現代の情報社会と都市像のシミュレーションとも言える作品です。
2日(土)には河合政之氏との共演によるパフォーマンスを行いました。

[ヴィデオ・インスタレーション展示]
9月1日(金) ー9月22 日(金) 瀧健太郎 “Bild:Muell”
at 横浜ポートサイドギャラリー
開催時間 11:00~18:00(日曜・祝日休廊)

9月2日(土)"Bild:Muel"オープニング
17:00-河合と瀧によるヴィデオ・ライヴ・パフォーマンス!
18:00-19:30 オープニング・パーティ

2006/08/20

AKTオフィススタート!

横浜は、関内のクリエーター・コンプレックス「ZAIM」内に、「AKT」という名のオフィスを構え、日本での作家のマネージメント拠点として活動してゆ くことになりました。つきましては、この火曜日にオフィスお披露目のプレゼンテーションとスクリーニングのイベントを開催いたします。当日はオフィスを シェアするヴィデオ・アーカイヴMIACAによる上映とプレゼンも御座います。どなた様もどうぞお越し下さい。

詳しくは
www.aktakt.net

2006/07/20

Electronic Super Niagala Falls

7月29日(土) / 19:30-20:30

Electronic Super Niagala Falls
at大塚アウトラウンジ。
小川聡一郎と組む"Outscope"+GOLDENSHITの面々で、ヴィデオ・フィードバックや、演算によるサウンド←→ヴィデオの変換などを駆使し、映像 /情報に囲まれてしまった現状を逆手に、メディアの可逆性を武器にするヴィデオ・パフォーマンス。

前回のOutscopeのパフォーマンスはコチラ

2006/07/10

メランコリック・ユートピア展-河合政之+瀧健太郎

メランコリック・ユートピア展 M e l a n c h o l i c U t o p i a
河合政之、瀧健太郎
~幻惑の都市像、e-scape into the realworld~
リアルワールドへの逃避/電子風景
[ヴィデオ・インスタレーション展示]
7月21 日(金) ー8月12 日( 土) 河合政之 “Color Scenes”
9月1日(金) ー9月22 日(金) 瀧健太郎 “Bild:Muell”
at 横浜ポートサイドギャラリー
開催時間 11:00~18:00(日曜・祝日休廊)

7月22日(土)"Color Scenes"オープニング
16:00- 過去のヴィデオ作品の上映+トーク:河合と瀧が、「文化庁初公認ピンク映画監督」女池充をゲストに迎え、「メランコリック・ユートピア」な現代社会と 映像を語る!
18:00-19:30 オープニング・パーティ

9月2日(土)"Bild:Muel"オープニング
17:00-インスタレーションだけじゃない!河合と瀧によるヴィデオ・ライヴ・パフォーマンス!
18:00-19:30 オープニング・パーティ

2006/06/20

上映とレクチャー

7月1日(土) / 1st July sat. 14:30-16:00
下北沢シネマタイフーンの中のプログラムとして「虚構の砦」(2004/32min)ほか作品を上映し、都市像と映像についてお話させていただきます。下北沢シネマタイフーンはカルチュラル・タイフーン2006の関連イベントです。
下北沢シネマ・タイフーンCinema Typhoon


7月9日(日)18:00-
瀧健太郎「ヴィデオとオブジェの共犯関係」 レクチャー
近年の映像インスタレーションを中心に、映像と立体物がいっしょになったときの面白さ、を作品を見せながら探ります。御茶ノ水neoneo坐でのNeoFest2006内のプログラムです。共にヴィデオを研究している早稲田川口の学生作品(Eプログラム/7/9[sun]13:45~+7/19[wed]21:00-)もかかります。

2006/05/02

アーティストトーク参加

“Welcome to the Real World!”欧州発ビデオアートスクリーニングとレクチャー
MIACA主催のビデオアートのスクリーニングがあります。瀧はスクリーニング後のラウンドテーブルにゲストとして参加します。
5月16日(火)18:00-21:00紹介作家:アレハンドラ・ルンデン、サラ・バナット、マンス・ランゲ
ゲスト:ラルス・ニルソン(スウェーデンのビデオアーティスト)、池田光宏(アーティスト)、岡田裕子(アーティスト)、瀧健太郎(アーティスト、ビデオアートセンター東京主宰)、もとみやかをる(アーティスト)他


1部 ラルス・ニルソンによるアーティストトークと欧州の若手作家作品紹介
2部 お茶を囲んでラウンドテーブル 美術がおかれている状況とそこから生まれる作品
-欧米と日本について